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中止の千葉県営「大喜多ダム」は3年前から中止方針(水源連)

千葉県の補助ダム「大喜多ダム」の中止が決定したという記事をお送りします。ただし、このダムは3年前に中止する方針になっていたダムです。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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大多喜ダム建設事業 正式に中止決定

東京新聞 千葉版 2011年3月5日

二〇〇七年に休止していた大多喜町の大多喜ダム建設事業について、県は四日、地権者らとの合意が得られたとして正式に中止を決め、国に報告したと発表した。

大多喜ダムは治水と利水を目的に、大多喜町など五市三町の広域水道企業団と県が一九九一年、夷隅川上流の沢山川で事業に着手した。だが、水需要の停滞などから同企業団は〇七年五月に撤退し、事業はストップ。〇八年三月には県も中止する方針を示していた。

(中略)

事業ではこれまでに用地約五十五ヘクタールのうち、約五十二ヘクタールの買収などが進んでいたが、ダムの本体工事には着手していなかった。総事業費約百四十五億円のうち約六十七億三千万円が支出され、うち八分の三を県が、八分の一を同企業団が、残りを国が支出した。

ダムは本年度に完成する予定だったが、同事業は国土交通省が〇九年に見直し対象とした全国八十九ダム事業の一つに挙がっていた。

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# by suigenren | 2011-03-05 00:00 | その他のダム

国交省有識者会議は継続報告のダムをどうするか(水源連)

国土交通省有識者会議について、継続報告のなされた2ダム(福岡県の五ケ山、伊良原ダム)に対して、国が補助金削減などの強硬手段を取るかがまさしく焦点です。

当日の議論のポイントは、ジャーナリストのまさのあつこさんがブログで報告していますので、ご覧ください。

また、当日の配布資料はこちらです。

このうち、「資料2 伊良原ダム事業検証に関する検討報告書(資料4-87~巻末)」を見ると、関係住民の意見については、「関係住民の意見聴取結果について(5-18~)」「頂いたご意見の概要」「頂いたご意見に対する考え方」で、表に整理してあるだけです。これでは意見を出しても意味がありません。

具体的なデータに基づく住民の意見そのものを検討報告書に添付させることを検証検討主体に約束させることが必要です。国交省有識者会議にも、良識を持つ委員がいるようですので、住民の意見を有識者会議に届けるように取り組んでいくことが是非と必要だと思います。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

・・・・・・・・・・・・引用開始

七滝、大和沢の2ダム中止に

毎日新聞 2011年3月2日

ダムに頼らない治水への国の方針転換を受け全国83事業(84施設)で行われている再検証で、国土交通省は1日、このうち4事業について都道府県などの事業主体が行った検証結果を公表した。国直轄の七滝ダム(熊本県)と青森県が主体の大和沢ダムは中止、福岡県が主体の五ケ山、伊良原ダムは継続とされた。再検証結果が明らかになるのは初。

同省の「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」は「おおむね妥当」とした。最終的には国交相が事業の進め方を判断するが七滝、大和沢ダムは中止の可能性が高い。継続とされた2ダムは、国が補助金削減などの強硬手段を取るかが焦点となりそうだ。

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# by suigenren | 2011-03-02 00:00 | 調査・報告

岩手県営「梁川ダム」はモニタリング調査を待たずに継続決定(水源連)

岩手県の補助ダム「梁川、津付ダム」について、岩手県は継続を決定してしまいました。しかし、評価専門委員会の「森杉委員長は「モニタリング調査で大きな変化があれば、事業の見直しも考えなくてはいけない」と話し、平井県土整備部長は「学術関係者や国の研究機関とも相談して検証したい」と答え」ていたのですから、継続決定はモニタンリグ調査の結果を待つべきです。つまり、モニタンリグ調査をするかしないかもわかららないままの継続決定なのです。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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梁川、津付ダム事業を継続 評価委答申受け県決定

岩手日報 2011年2月25日

県は24日、国の補助ダム事業の検証対象となっている簗川(盛岡市)、津付(住田町)両ダム建設事業の対応方針について「事業継続」と決定した。

対応方針は同日の庁議で検討。県の諮問機関・県大規模事業評価専門委員会が「現対策案(ダム案)が妥当」と答申したことなどから、現行のダム事業を継続することで決定した。

(中略)

県の検証方法をめぐっては、関係河川の流域住民以外の一般住民、反対団体からの意見聴取は行っておらず、地元から反発の声も上がっていた。

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# by suigenren | 2011-02-25 00:00 | その他のダム

石木ダム検証で初の「公開討論会」開催へ(水源連)

石木ダム検証で、全国初の事業者と反対住民の「公開討論会」が開催されることになりました。住民側の専門家として、今本博健・京都大学名誉教授、水源連の嶋津・遠藤両共同代表などが参加します。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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石木ダム反対派と公開討論 関係自治体が3月

長崎新聞 2011年2月23日

県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、反対地権者らでつくる「石木ダム建設絶対反対同盟」と関係自治体との意見交換会が、来月6日に同町内で開かれることが分かった。県はダムの専門家、研究者など有識者の参加を認める方針で、実質的に反対派が求め続けてきた「公開討論会」の形となりそうだ。

同事業をめぐっては、県、佐世保市、川棚、波佐見両町の4自治体による再検証作業が進んでいる。先月開かれた第2回会議では、県が治水、利水両面でダム事業と複数の代替案を比較し、ダムがコスト面で最も低いとの試算結果を示した。また、この会議で山口文夫川棚町長が「反対地権者の意見を聞く場を設けてほしい」と求め、事務局の県が対応を検討していた。

意見交換会は再検証作業の一環として実施。有識者を加えることについて、県石木ダム建設事務所(川棚町)の古川章所長は「事業の専門的内容を地権者に理解、納得してもらうためには(有識者が)必要」とした。ただ、反対派の支援団体については参加を認めない方針という。

一方、絶対反対同盟の岩下和雄さん(63)は「ダムの代替案があるということは、地権者を犠牲にしてまでダムを造る必要はないということ。(意見交換会での)われわれの意見を議事録として国に提出させたい」と話している。

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# by suigenren | 2011-02-23 00:00 | 石木ダム

第2回利根川基本高水検証分科会の傍聴報告(水源連)

報告:嶋津暉之(水源連共同代表)

日本学術会議の利根川基本高水検証分科会第2回を傍聴してきました。5月下旬に報告書案をまとめるということは、小池委員長としては八ッ場ダムの治水の検証に間に合わせたいという意向があるように思います。しかし、八ッ場ダム事業を検証する関東地方整備局は必ずしもそうではなく、予断を許しません。

会議の配布資料は、学術会議のホームページに掲載されます。

その資料の中で、「今後の進め方を書いた資料2」に書いてあるように、専門家ヒアリングが3月下旬ころに行われますが、専門家としてどのような人が招聘されるか、それが基本高水検証の重要なポイントだと思います。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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基本高水検証 有識者会議 5月下旬 報告書案

東京新聞群馬版 2011年2月19日

八ッ場(やんば)ダム建設の根拠となっている利根川の最大流量(基本高水)を検証する有識者会議の二回目の会合が十八日、東京都内で開かれた。国土交通省が実施する基本高水の見直し作業の内容評価をまとめる時期について、当初目標の九月末を前倒しして、五月下旬をめどに報告書案を作成することを決めた。

今後は、現行の計算手法として採用されている「貯留関数法」の問題点を検証。国交省が「ゼロベースで構築する」としている新たな計算手法や再計算結果の評価などを四月下旬までに実施する。専門家からのヒアリングや、報告書案の内容を紹介する公開説明会も開催するとした。

会合では、一九四七年のカスリーン台風並みの雨が降った場合、利根川の治水基準点となっている伊勢崎市八斗(やった)島の最大流量が毎秒二万二千立方メートルに達するとした国交省の現在の基本高水の設定について、委員らが計算プロセスの詳細な説明を求めた。だが、同省は「数値を算定した根拠となる資料が、現段階では確認できていない」と回答を避けた。

有識者会議委員長の小池俊雄・東大教授は「十分な資料が残っていないことで、経緯を細かく理解できないのは残念なことだ」と国交省の対応を批判した。有識者会議の報告書案について、小池氏は「学術的な発展につながるよう、(現行の算定方法を)新たに変えていくための提案が盛り込まれる可能性が高い」と強調した。

・・・・・・・・・・・・引用終了
# by suigenren | 2011-02-19 00:00 | 調査・報告


国土交通省が進める「ダム見直し」について、市民が監視するためのサイトです。水源開発問題全国連絡会(水源連)が運営しています。


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