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本体着工ダムで初の中止!大阪府営「槇尾川ダム」(水源連)

大阪府営の「槇尾川ダム」は、本体着工したダムで初の建設中止となりました。ダム下流の住民の強い反発を招きながらも、「ダムに頼らない治水」を目指す持論を貫いた橋下知事を評価したいと思います。なお、槇尾川ダムの状況は次のとおりです。

2009年5月に本体工事を契約し、09年9月に本体工事に着手した。現在は法面の掘削と保護の工事を行っている段階で、基礎岩盤の掘削工事はまだ行っていない。水没家屋はゼロであるが、別荘地がある(23筆あって、家が建っているのは3~4軒)。 別荘地は未買収だが、予定地全体の用地買収は95%進んでいる。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

・・・・・・・・・・・・引用開始

大阪・槙尾川ダム:本体着工のダム中止 河川改修に転換--橋下知事

毎日新聞 2011年2月16日

大阪府が本体工事を中断した槙尾(まきお)川ダム(和泉市、貯水量140万立方メートル)について、橋下徹知事は15日、建設を中止し、河川改修による代替策に切り替えることを決めた。府は建設再開を求める地元住民らに伝えた。国土交通省によると、本体工事に着手したダムの建設中止は極めて異例という。民主党政権はダム建設の見直しを進めているが、本体着工後のケースは対象外。府の決定は全国のダム行政にも影響しそうだ。

府は09年9月、同ダムの本体工事を始めたが、その直後、橋下知事が見直しを指示した。専門家で作る府河川整備委員会での検討を受け、ダム案よりも河川改修案の方がより確実な治水効果が期待できると主張。1月28日の地元住民との意見交換会でも「ダムを造るだけでは必ずしも安心・安全にはならない。護岸整備を優先させた方が、安心・安全につながる」と述べ、ダム中止の意義を主張していた。

ダム中止と河川改修に必要な経費を府議会2月定例会に提出し、今後、河床掘削や堤防補強などを組み合わせた代替策の具体的な計画に着手する。改修工事には川沿いの家屋の移転が必要となるが、地元にはダム建設再開を求める声が強いだけに、改修事業に理解を得られるかは不透明な情勢だ。さらに、ダム中止に伴い、工事を進めてきた建設業者から巨額の違約金を請求される可能性もある。

橋下知事は15日、住民などに向けた説明文書の中で「水の流れを一時的に遮断するダムだけを造っても、決して安心はできない。川と正面から向き合い、川の危険箇所にひとつひとつ丁寧に対応していく」と判断理由を示し、住民に対し「大きな政策変更をおわび申し上げる」と陳謝した。これに対し、住民側は説明に訪れた府幹部に抗議した。

(後略)

・・・・・・・・・・・・引用終了
by suigenren | 2011-02-16 00:00 | 関西のダム


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