岩手県営「梁川ダム」「津付ダム」は反対意見にかかわらず継続(水源連)

岩手県の補助ダム「梁川ダム」「津付ダム」の検証について、大規模事業評価専門委員会で継続に反対する意見も出ましたが、結局は継続妥当の結論になってしまいました。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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簗川・津付ダムは「継続妥当」 県評価委

朝日新聞岩手版 2011年2月15日

県が建設を進める簗川ダムと津付ダムについて、県の大規模事業評価専門委員会は14日、「県の現行計画が妥当」とする達増拓也知事あての答申案をまとめた。委員から「環境への影響は取り返しがつかない」などの慎重意見が出るなど、評価が分かれる中での結論となった。

両ダムは国の補助が入る「補助ダム」で、昨年9月に国土交通相が達増知事に事業の再検証を要請していた。県は同委員会の中で現行案の妥当性を主張しており、予定通りのダム工事を進めることになりそうだ。

ただ、評価方法には疑問が投げかけられた。県がダムの代替案として示した河川改修などの検討案は、いずれもダムより高い工事費。この日も委員から「節約案を示せているのか」との指摘が出た。さらに、委員の平塚明・県立大教授(環境政策)は「財政は逼迫(ひっ・ぱく)している。30~50年後、ダムのない川や、(残した)自然の持つ価値は大きくなる」「生態系を回復させる予算を考えたら、ダム建設が安いとは言えない。(事業費負担の)世代間公平も考えないといけない」と指摘。他の委員からも「せめて環境の負荷が少ない(普段は水をためない)穴あきダムの検討を」との意見が出た。

最後は委員長の森杉寿芳・日大教授(土木計画)が「明快にダムが問題で環境に悪影響を生じているケースは報告がない」などとして「現行のダム建設案が妥当とする」ことを提案、7人の委員のうち5人の明確な賛同を得た。

(後略)

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# by suigenren | 2011-02-15 00:00 | その他のダム

各地方整備局等及び水資源機構のダム事業検証の検討状況(国土交通省)

国土交通省資料「各地方整備局等及び水資源機構のダム事業検証の検討状況」


水源連注:

この中で、利水参画者照会が要注意です。これは検証検討主体が利水参画者にダムに求める必要水量を聞くものですが、利水参画者からは現計画と同じ水量がでてきます。

その水量の是非をほとんど検討しないまま(形式的な確認という作業を行うだけで、水需要の過大予測を是正しないまま)、利水対策案を考えますので、結局はダム案が最適案となるように検証が進んでいくことになります。

水需要の過大予測を是正しない利水の検証は、まさしく茶番劇の検証でしかありません。
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# by suigenren | 2011-02-14 00:00 | 国土交通省資料

注目される滋賀県営ダムの検証作業(水源連)

滋賀県の補助ダム「北川ダム」の検証についての記事をお送りします。脱ダム派の嘉田知事がどのようなリーダーシップを示すのか、注目されます。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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北川ダムめぐり県と住民の意見交換会

ABC NEWS 2011年2月12日

滋賀県高島市の北川ダム建設の是非が問われて以降初めてとなる、県と周辺住民の意見交換会が開かれました。

この会は国が滋賀県にダム事業の検証を求めたことから、県が周辺住民らと意見を交換するため開いたものです。

北川ダムは22年前、総事業費430億円で計画されましたが、現在、国や嘉田知事はダムの凍結・見直しを進めていて、工事はストップしています。

嘉田知事は、「できるだけ早く確実に。(雨が)あした降るかもしれないときに何十年後のダムはあてにできないかもしれない。時間軸のことも、みなさんとともに考えていきたい」と話しました。

しかし嘉田知事が公務のため開始30分で退室し、住民の意見を聞く前に県がダムに代わる治水案などを説明すると、ダム建設を願う住民が、「中止ありきならこの場にいる必要はない」と強く抗議する一幕もありました。

(後略)

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# by suigenren | 2011-02-12 00:00 | 関西のダム

北海道営「厚幌ダム」は2回の会議で検証終了(水源連)

北海道の補助ダム「厚幌ダム」の検証について、たった2回の会議で事業推進の結論です。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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厚幌ダム建設:「計画通りに」--地域代表者会議

毎日新聞北海道版 2011年2月11日

道が国の補助を得て建設を計画している厚幌ダム(厚真町)の見直しを協議する「地域代表者会議」の第2回会合が10日、同町であった。藤間聡座長(室蘭工業大学名誉教授)は「治水、利水上もダム建設がベスト」と語るなど、出席委員14人全員が計画通りにダム建設を推進すべきだとの考えでまとまった。

(後略)

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# by suigenren | 2011-02-11 00:00 | 北海道のダム

和歌山県営「切目川ダム」はさらに再審議か(水源連)

和歌山県の補助ダム「切目川ダム」の検証について、「単に国語力が弱いだけ。国語の勉強をもう一回やった上で適切な表現にしてもらったらいい」と知事に言われたからには、再評価委としては、1回だけでなく、何回も会議を開いて議論を尽くしてほしいものです。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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切目川ダム:再審議へ 知事、再評価委判断に異議

毎日新聞和歌山県版 2011年2月10日

切目川ダム(印南町)の事業継続案について、県公共事業再評価委員会(会長、大橋迪男・和歌山大教授)が「やむを得ず賛同する」としたことに対し、仁坂吉伸知事は9日の定例会見で「100%不満足だ。継続審議をお願いしたい」と強い調子で求めた。再評価委事務局(県技術調査課)は、再審議する意向を示し「進め方を会長と相談したい」とした。

国のダム事業見直しに伴い、県の検討会議が計画通り続ける原案を作成。しかし再評価委は、建設に伴う環境への影響に懸念を示し見直しを求めた。更に、川を分断する環境コストが建設の費用対効果の算定マニュアルにないことなどを国に伝えることを条件に、「今回はやむを得なく賛同する」とした。

これに対し、仁坂知事は会見で「『やむを得ず』とは何だ。委員会の責任放棄だ」とかみついた。そのうえで「環境問題はすべての開発案件にあるが、人々の幸せとどっちが大事かということで結論を出している」と強調。「川の流域の人、県民全体にも説明できる結論を出してもらわないと困る」と怒りをあらわにした。

また、議論を尽くしたにもかかわらず「やむを得ず」という言葉を使っているのであれば、「単に国語力が弱いだけ。国語の勉強をもう一回やった上で適切な表現にしてもらったらいい」と述べた。

(後略)

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# by suigenren | 2011-02-10 00:00 | 関西のダム

平成20年度末の全国のダムの堆砂データ(水源連)

水源連では、情報公開請求で国土交通省から平成20年度末の全国のダムの堆砂データを入手しましたので、公開いたします。

国土交通省資料「平成20年度全国堆砂データ」
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# by suigenren | 2011-02-10 00:00 | 調査・報告

和歌山県営「切目川ダム」は「消極的継続」?(水源連)

和歌山県の補助ダム「切目川ダム」の検証の記事をお送りします。「最後まで反対意見の委員が数人いたが、結局、消極的な「継続」でまとまった」とのことです。残念な結果です。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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切目川ダム「やむを得ず継続」 県再評価委が合意

朝日新聞和歌山版 2011年2月8日

国土交通省が進める再検討対象となっている県の切目川ダム(印南町)の建設について、有識者らでつくる県公共事業再評価委員会(会長=大橋迪男〈みちお〉・和歌山大学教授)は7日、第3回委員会を開き、「やむを得ずそのまま継続」という評価で合意した。

これまでの会合で委員からは、ダム建設で川の上流、下流が分断されることによる環境や景観などへの影響を懸念する意見が出ていた。

事業主体の県はこの日、建設段階から環境などへの影響を監視するモニタリング委員会を立ち上げて環境への影響を最小限にとどめる配慮をする、という方針を提案した。ダムの環境への影響も、委員の意見を受け「○」評価から「△」に1段階下げた。

しかし委員からは「川の分断は環境と対立する」「費用対効果の分析に、分断に伴うコストが盛り込まれていない」などの厳しい意見が相次いだ。最後まで反対意見の委員が数人いたが、結局、消極的な「継続」でまとまった。

大橋会長は委員会後、報道陣の取材に応じ「委員からは費用対効果の分析方法の問題点について意見や議論があった。県にはこうした意見や議論を国交省に伝えるよう要望した」と話した。

(後略)

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# by suigenren | 2011-02-08 00:00 | 関西のダム

岐阜県営「内ケ谷ダム」事業を市民が検証(水源連)

岐阜県の補助ダム「内ケ谷ダム」について、市民が事業を検証するシンポジウムを開催しました。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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内ケ谷ダム:建設の是非議論、市民団体が岐阜でシンポ 「意識の変革を」 /岐阜

毎日新聞岐阜版 2011年2月6日 


県が郡上市大和町に計画する「内ケ谷(うちがたに)ダム」の建設の是非を検証しようと5日、市民団体「長良川市民学習会」が「長良川に内ケ谷ダムは必要か?」と題したシンポジウムを岐阜市で開いた。今本博健・京都大名誉教授(河川工学)が基調講演し「ダムを作るくらいなら堤防強化や河道の堆積(たいせき)土砂の掘削をすべきだ」と指摘した。

ダムは、長良川支流の「亀尾島(きびしま)川」の洪水対策のために計画され、78年に予備調査が始まった。重力式コンクリート製で、総貯水量は約1150万トン。事業費は03年の再算定では340億円。現在ダムは未着工だが、既に約179億円が投資されている。

今本名誉教授は、川の断面グラフを示し、現在の堤防の高さが、計画で設定されている河川整備の目標水位「計画高水位」より低い部分が随所あるが、「河道掘削だけで対応できる」と話した。その上で「洪水を流域全体で受け止めるという意識に変える必要がある」と指摘。堤防強化や水防活動などの危機管理の必要性を訴えた。

(後略)

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# by suigenren | 2011-02-08 00:00 | 木曽三川のダム

新潟県のダム検証は「ダムに頼らない」方向(水源連)

新潟県での4つの補助ダム事業の検証について、新潟県は国や他府県と比べてしっかりと検証を行っているようです。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

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ダム3事業中止の方向性示す 県検討委、儀明川はダム案どおり

新潟日報 2011年2月3日

国のダム事業の見直し方針を受け、県内の補助ダム4事業の妥当性を評価する県の検証検討委員会が2日、新潟市中央区で開かれた。県が現行ダム案と代替案のコストや実現性などを比較した結果、治水面では常浪川(阿賀町)、晒川(十日町市)、新保川(佐渡市)の3事業はダム計画を中止し、河道改修を行う代替案を、儀明川(上越市)は現行のダム案を有効とする方向性を示した。

専門家の委員から異論は出ず、「ダムに頼らない治水」の方向性は大筋で了承された形だ。ただ、利水対策ではダム案を超える代替案はなく、地元にはダムによる水供給を求める声がある。委員長の大熊孝・新潟大名誉教授は「(水量や方法で)地元と調整し対応する必要がある」と語った。

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# by suigenren | 2011-02-03 00:00 | その他のダム

新刊『八ッ場ダム―過去・現在・そして未来』のご案内(水源連)

嶋津暉之・清澤(渡辺)洋子 『八ッ場ダム―過去・現在・そして未来』 岩波書店

【目 次】

第1章 八ッ場ダム問題とは何なのか

第2章 八ッ場ダム計画の歴史
1 ダム構想の発端
2 再浮上したダム計画
3 国策の推進 -反対派町長誕生へ
4 歪められた公共性 -生活再建案の作成へ
5 生活再建事業が抱える矛盾
6 消えることのないダムへの疑問
7 脱ダムの時代と迷走するダム計画

第3章 首都圏の住民にとっての八ッ場ダム計画
1 八ッ場ダムの必要性を検証する―利水面からの検証
2 八ッ場ダムの必要性を検証する―治水面からの検証
3 ダム事業を推進するための基本高水流量
4 八ッ場ダムをめぐる虚構と真実
5 八ッ場ダムがもたらすもの

第4章 八ッ場ダム問題のこれからを考える
1 八ッ場ダム予定地の現状
2 政治の場での八ッ場ダム見直しへ
3 八ッ場ダムを中止させるまでの法的手続き
4 ダム湖観光に将来はあるのか?
5 ダム中止後の生活再建
6 政治と私たちに求められていること


【出版社からのコメント】

2009年の国交大臣相の中止発言以来、2010年11月の中止棚上げ発言などで日本中の注目を集める八ッ場ダム計画。五八年にわたり住民を翻弄してきたこのダム計画の経緯を、これまで知られなかった多くの資料をもとに詳しく振り返ながら、この巨大なコストを伴うダムが治水にも利水にもまったく不要であるばかりか、多大な環境負荷や地すべりの危険などさまざまな災いをもたらすことをデータで立証。地域がこれまでの断裂を乗り越え、歩むべき再生への道を模索する。


【著者プロフィール】

嶋津暉之(しまず・てるゆき)
1943年生まれ。八ッ場あしたの会運営委員、「水源開発問題全国連絡会」共同代表、「八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会」代表。各地のダム問題について技術的な解析を行っている。1972年東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得満期退学。2004年3月まで東京都環境科学研究所勤務。著書に『水問題原論』(北斗出版)、『やさしい地下水の話』(共著、北斗出版)、『首都圏の水が危ない』『八ッ場ダムは止まるか』(以上共著、岩波ブックレット)ほか

清澤(渡辺)洋子(きよさわ・わたなべ・ようこ)
1957年生まれ。八ッ場あしたの会事務局長。1980年東京外国語大学卒業 出版社勤務を経て2002年~ 八ッ場ダムを考える会事務局、2007年~ 八ッ場あしたの会事務局を務める。『八ッ場ダムは止まるか』『首都圏の水が危ない』(岩波ブックレット)編集、『川辺の民主主義』(共著、ロシナンテ社)
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# by suigenren | 2011-02-01 00:00 | インフォメーション


国土交通省が進める「ダム見直し」について、市民が監視するためのサイトです。水源開発問題全国連絡会(水源連)が運営しています。


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