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和歌山県営「切目川ダム」検証はやはり形だけ(水源連)

和歌山県営の切目川ダムの検証について、ここでも事業推進のための検証が急ピッチで進められています。危惧したとおり、検討会議は早速にも「建設推進」で素案をまとめました。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

・・・・・・・・・・・・引用開始

紀伊新報 2010年12月4日

切目川ダム再検証で「建設推進が妥当」

和歌山県が建設を進めている切目川ダム(和歌山県印南町高串)が国から再検証を求められている問題で、県と印南町でつくる「切目川ダム検証に係る検討会議」は3日、同町役場で会合を開いた。現行のダム建設案と代替案を比較した結果、ダム案(現行案)を推進するのが妥当との素案をまとめた。県は6日から、素案に対するパブリックコメント(県民意見募集)を行うなどして国へ報告する。

(中略)

具体的には、現行のダム建設案に対して、県が用意した「治水」「利水」「流水の正常な機能の維持」という三つの目的別代替案を検証。治水面では、切目川沿いに三つの遊水池を設ける「遊水池追加案」、川底を掘り下げる「河床掘削追加案」、下流域で川底を掘り下げ、中~上流域で堤防をかさ上げする「河床掘削・かさ上げ追加案」という代替案を挙げ、安全度やコスト、実現性など七つの項目で評価を実施。コスト面の評価を見ると、完成までの概算費用が現行案は142億円で、代替案(182億~193億円)よりも低いなどと比較した。

この結果、「現時点で総合評価すると、コスト、時間的な観点から見た実現性などから、現行案が最も有利と言える」などとした。

ほかの目的別の代替案も現行案への評価が高く、ダム建設を推進する方が総合的に有利との結論を出した。

県は、6~24日の日程でこの素案に対し県民からの意見を募るほか、近く、学識経験者や関係住民らからも意見聴取する予定。その後は、年明けの早い段階で対応方針を決め、国土交通大臣に報告するとしている。

切目川ダムの建設は洪水被害の軽減のほか、水道用水や農業用水の確保などが目的で1991年度から事業に着手。事業費約159億円。現在の進ちょく率は53・5%(ダム本体は0%)で、約85億円を投資している。2014年度の完成を目指している。

・・・・・・・・・・・・引用終了
by suigenren | 2010-12-04 00:00 | 関西のダム


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