岡山県営「大谷川ダム」は多面的な検証ができるか(水源連)

岡山県営「大谷川ダム」について、自治体が事業ありきであるのに対し、有識者が多面的に検討すべきとして、検証姿勢が対照的です。事業者である自治体しか入らない国直轄事業の検証が、事業継続ありきになりやすい構造であることが伺われます。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

・・・・・・・・・・・・引用開始

毎日新聞岡山版 2010年11月27日 

国の再検証方針受け、大谷川ダムで代替案検討会議 /岡山

◇地元は「事業継続を」 有識者「治水等広い視点で」

政権交代を受けた国のダム事業見直し「脱ダム」方針を受け、県は、国の補助で建設を進める「大谷川ダム」(新見市)の代替案検討に着手した。地元・新見市が事業継続を求めるなか、県が25日に開いた検討会議(座長・大塚俊介県土木部長)の初会合で、有識者は「検討に時間をかけるべきだ」と指摘した。来年5月まで3回の会合を開いて結論を出す方針。【井上元宏】

大谷川(2・5キロ)は新見市哲西町にあり、高梁川の支流、神代川に流れ込む河川。県によると、山あいにあり豪雨で急激に水量が上がり、72年の集中豪雨では死者1人、全壊24戸の被害を出した。

哲西地区の水源は井戸だけで、以前三つあったうち1カ所は枯渇。「断水はないがぎりぎり持っている状態」(新見市上水道課)で旧哲西町がダム建設を要望。02年度に国が事業採択し07年に工事が始まった。

しかし昨年「脱ダム」を掲げる民主党政権が発足。前原誠司・前国土交通相は昨年12月、本体着工していない国直轄、補助ダムの再検証を発表し、県内で唯一、大谷川ダムが対象となった。国交省の有識者会議は今年9月、再検証手続きをまとめた。

一方、地元・新見市は建設推進の立場を変えていない。石垣正夫市長は「検証は受け入れるが、飲料用水確保にもダムは必要という市の姿勢は変わらない」と強調する。検討会議はより広く治水対策が検討される。大学研究者の委員は「過去の洪水は大谷川が流れ込む神代川の水量が増えて流域に水があふれたとも見える。神代川全体の治水対策を検討しないと『いくらダムをいじっても』となりかねないのではないか」と詳細なデータの提示を求めた。

(中略)

◇大谷川ダム

治水と利水(上水道)を目的とした生活貯水池事業として計画された。総貯水容量は42万トン。全体容量のうち95.2%は治水などで利水は4.8%。総工費61億円を見込み、事業費は国交省、県が47.6%ずつ、残りを新見市が負担する。09年度末時点で約10億7200万円を投入、工事用道路などを建設しているが本体工事は始まっていない。進ちょく率(事業費ベース)は17.6%。完成予定は14年度。

・・・・・・・・・・・・引用終了
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by suigenren | 2010-11-27 00:00 | その他のダム


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