八ッ場ダム「検討の場」第5回幹事会

5月24日に行われた利水についての検証の中間報告ですが、その内容は危惧していた最悪のものでした。実績とかけ離れた利水予定者のひどく過大な水需要予測を何ら見直すことなく、そのまま容認し、八ッ場ダムの開発予定水量22㎥/秒を前提として、代替案を検討するというものでした。いまさら、22㎥/秒という大量の新規水源を得る現実的な対策などあるはずがありません。また、八ッ場ダムを推進する手段となっている暫定水利権を解消するための水利権許可制度の改善は一顧だにされていませんでした。

四つの代替案が一応示されましたが、基本的に実現性があるとは思われず、結局は八ッ場ダムが最有力の利水対策という結論が出ることが目に見えています。

このままでは、利水に関しては検証をやりましたという茶番の検証劇が演じられるだけです。何とかしなければなりません。

以下、検討の場第5回幹事会についての記事の一部を引用します。
全文はリンク先をご覧下さい。

八ツ場ダム再検証 4代替案 比較検討へ

東京新聞群馬版 2011年5月25日

八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の是非に関する再検証について、国とダム流域六都県が事務レベルで協議する「検討の場」の五回目の幹事会が二十四日、さいたま市内で開かれた。

国土交通省関東地方整備局は、利根川流域の治水とともに、ダム建設の主目的とされた利水(水道・工業用水の確保)について、「現行の法制度では、ダムを中止した場合に、ダム事業への参画を条件に流域都県に分配する水利権が失われる」と主張。既存ダムの改良による貯水量確保や、別の河川からの導水などを組み合わせた代替案を四パターンに絞り込んで、現在のダム計画と比較検討する方針を明らかにした。

代替案は、藤原ダムの掘削や富士川からの導水、群馬県渋川市周辺での地下水取水▽利根大堰(おおぜき)や下久保ダムの改良、発電・治水ダムからの水量確保など▽渡良瀬第二調節池への貯水、利根大堰の改良、発電・治水ダムからの水量確保など▽富士川からの導水、発電・治水ダムからの水量確保など。

(中略)

代替案について、流域都県は「荒唐無稽(むけい)だ」「実現性に乏しい」と一斉に批判。八ッ場ダム建設を前提とした再検証作業の早期終結を強く要望した。 (中根政人)
[PR]
# by suigenren | 2011-05-25 00:00 | 八ッ場ダム

八ッ場ダム 「検討の場」第5回幹事会資料

八ッ場ダム「検討の場」第5回幹事会資料
[PR]
# by suigenren | 2011-05-25 00:00 | 国土交通省資料

沖縄県補助ダム「タイ原ダム」検証 ダム案以外が優位

沖縄県の補助ダム「タイ原ダム」の検証についての記事をご紹介します。ダム案以外が最も優位と評価する珍しいケースです。
全文はリンク先をご覧下さい。

沖縄タイムス2011年5月24日

謝名堂川治水 川幅拡張で

国の事業見直しに伴う久米島町謝名堂川上流の「タイ原ダム」の検証に関する住民説明会が17日、町仲里庁舎であり、県土木建築部河川課の池原盛美課長らが検証内容を説明した。治水対策について、コストや安全度など一定期間内で効果が出るとし、「河道改修・引堤(川幅拡張)が最も優位」と評価した。県は「30年に一度の大雨(320ミリ)に耐えられる川を目指す」とした。

池原課長らは検証背景を「財政赤字による公共事業の縮小など社会情勢への対応として、コンクリートから人へ―の税金の使い道と従来の治水・利水対策の見直しのため」とし、「より低コストで早急に効果が表れる治水対策を見いだす必要がある」と指摘。

治水対策としてダム、遊水地、放水路、河道改修・引堤(川幅拡張)、河道改修・築堤(河堤上げ)の5案を抽出。安全度、コスト実現性、持続性、柔軟性、地域社会への影響、環境への影響―を総合的に評価した上で「河道改修・引堤」を優位とした。・・・(後略)
[PR]
# by suigenren | 2011-05-24 00:00 | その他のダム

福岡県「伊良原ダム」 「事業継続」第1号に

福岡県の補助ダム「伊良原ダム」、国交省がダム検証でゴーサインが出した第一号のダムになりました。
ダム検証の目的を忘れてしまった国交省の有識者会議、政務三役に対して怒りの声を上げていきましょう。

新聞記事全文は新聞社のHPをご覧ください。

毎日新聞福岡版 5月21日朝刊

伊良原ダム:事業継続決定 知事「完成へ全力」 /福岡

国のダム事業見直しに絡み、国土交通省はみやこ町の県営伊良原ダムを事業継続と決めた。これを受けて小川洋知事は「県の主張が認められた。完成に向けて事業推進に努める」との談話を発表した。

伊良原ダムは06年度から工事用道路の建設が始まり、09年度に水没予定地などの民家46戸の集団移転が完了。(中略)

小川知事は「京築・田川地域にとって治水、利水両面から必要性が高く、1月に継続すべきだと県の考えを報告していた。(後略)
[PR]
# by suigenren | 2011-05-21 00:00 | その他のダム

七滝(熊本)大和沢(青森)は中止、伊良原・五ヶ山(福岡)は継続

国交省が3月1日の有識者会議にかけた4ダムの検証検討結果について方針を出しました。
2ダムの中止はもともと決まっていたことなので、当然なのですが、問題は継続とした福岡県の伊良原ダムと五ケ山ダムです。有識者会議で利水の面で異論が出ていたにもかかわらず、継続としました。

検証結果についての新聞記事をご紹介します。
全文は新聞社のHPをご覧下さい。

中日新聞 2011年5月18日

熊本・七滝など2ダム中止 検証作業で初の対応方針

 政権交代に伴うダム事業見直しをめぐり、国土交通省は18日、地元での検証が終了した4事業のうち、国直轄の七滝ダム(熊本県)と国の補助事業である大和沢ダム(青森県)の2事業は中止し、福岡県の二つの補助ダム事業は継続する方針を民主党の国土交通部門会議に提示した。

 検証対象の全国83ダム事業で国の対応が決まったのは初めて(中略)。

 七滝ダムは、治水や水道用水確保のための多目的ダムとして国交省が計画。水余りを受けて政権交代前から事業が事実上止まっており、地元自治体などを交えた同省九州地方整備局の検証では治水面でも堤防整備などで対応できるとして中止判断を出していた。

熊本日日新聞2011年05月18日

国交省、七滝ダムを中止 民主・部門会議に報告

 政権交代に伴うダム事業見直しをめぐり、国土交通省は18日、地元での検証が終了した4事業のうち、国直轄の七滝ダム(御船町)と国の補助事業である大和沢ダム(青森県)の2事業は中止し、福岡県の二つの補助ダム事業は継続する方針を決めた。

 (中略)国交省が18日、同党の国土交通部門会議に報告した。検証対象の全国83ダム事業で国の対応が決まったのは初めて(中略)。

 七滝ダムは、治水や水道用水確保のための多目的ダムとして国交省が計画。水余りを受けて政権交代前から事業が事実上止まっており、地元自治体などを交えた九州地方整備局の検証では治水面でも堤防整備などで対応できるとして中止判断を出していた。

 青森県の大和沢ダムは洪水防止や近くの川の水質改善が目的だったが、下水道整備で水質が良くなり、洪水も河川改修で対応する。

 福岡県の五ケ山と伊良原の両ダムについては、同県が「ほかの治水対策よりダムの方が効果的」との理由で継続とする検証結果を国に提出していた。

日本経済新聞2011/5/18

国土交通省、七滝ダム・大和沢ダムの事業を中止へ

国土交通省は18日、七滝ダム(熊本県)と大和沢ダム(青森県)の建設を中止する方針を民主党の国土交通部門会議に示した。政府は全国83のダム事業について検証を進めており、中止決定は初めて。直轄事業の七滝ダムは国交省の九州地方整備局が、都道府県が建設する補助ダムの大和沢ダムは青森県がそれぞれすでに中止と判断していた。(後略)
[PR]
# by suigenren | 2011-05-18 00:00 | その他のダム

意識ダム検証 関係住民の意見聴取

3月11日に、石木ダムの関係住民説明会(関係住民の意見聴取)が川棚町で開催され、反対地権者を含む約80人が参加したとのことです。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のHPでご覧下さい。

・・・・・・・・・・・・引用開始

長崎新聞 2011年3月12日
石木ダム地元に代替案説明 反対、推進意見飛び交う

(前略)・・・再検証作業は国の要請を受けて昨年12月から実施。これまでに関係自治体で「検討の場」を2回開き、現行のダム計画と治水、利水両面の代替案を示している。説明会は国が示した手続きに基づき、代替案などについて地域住民らの意見を集めるために開催した。

県担当者の説明後、反対派住民は「佐世保市が(ダム建設後に)必要と主張する水量の正当性から検証すべき」「100年先の安全を考えるならば、必要なのは自然環境ではないか」などと主張した。

一方、推進の立場をとる住民からは「水害の可能性もあり、一刻も早く建設してほしい」「事業認定申請の結果を静かに待つべきだ」などの意見が出た。
(後略)

・・・・・・・・・・・・引用終了
[PR]
# by suigenren | 2011-03-12 00:00 | 石木ダム

駒沢ダム(長野県)の検証について

長野県では浅川ダムの本体工事が進められていますが、一方でいくつかのダムが中止になってきています。2000年11月に大仏ダムが中止になり、2001年2月の田中康夫知事の脱ダム宣言で8ダムが中止方針となりました。8ダムのうち、蓼科ダムと下諏訪ダムがまず中止され、さらに、2009年度に清川ダムと郷士沢ダムが中止になりました。浅川ダムのみが復活し、残る駒沢ダム、黒沢ダム、角間ダムが休止状態になっていました。今回、ダム検証の対象となったのはこれら三つの休止状態のダムです。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のHPでご覧下さい。

・・・・・・・引用開始

信濃毎日新聞 2011年3月10日
駒沢ダムによらぬ改修原案提示へ

一時休止となっている県営駒沢ダム(上伊那郡辰野町)計画をめぐり、県が11日に開く駒沢川流域協議会に、ダムによらない河川改修原案を示すことが9日、分かった。同流域協側の理解を得た上で、河川整備計画原案の策定作業に着手する方針だ。(後略)

・・・・・・・・引用終了
[PR]
# by suigenren | 2011-03-10 00:00 | その他のダム

第13回 今後の治水のあり方を考える有識者会議

2011年3月1日に開催された有識者会議議事録が公表されました。

議事録
[PR]
# by suigenren | 2011-03-09 00:00 | 国土交通省資料

石木ダム検証の公開討論会の報告(水源連)

3月6日に開かれた石木ダム検証の公開討論集会について、報道記事は両者平行線となっていますが、地元住民の方々、今本先生、水源連(嶋津・遠藤両共同代表)などが、石木ダム計画の不当性、不要性を明らかにして長崎県と佐世保市を追及しました。

ダムの検証に関してこのように公開討論集会が開かれたのは、水源連が把握している限り、初めてのことです。

今回の公開討論集会で重要なことは、地権者がこの集会の議事録、住民側が使った資料、および今回の集会の議論を踏まえてこれから提出する住民側の意見書を、県の検証検討報告に添付させることを県に同意させたことです。

今後、県の事業評価監視委員会の委員、国交省有識者会議の委員、国交省政務三役は住民側の意見と資料を直接見てダム計画の是非を検討することになります。

当日の様子は、一部ですがこちらから、ユーチューブで見ることができます。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

・・・・・・・・・・・・引用開始

石木ダム、初の「公開討論会」 地権者と自治体の主張平行線

長崎新聞 2011年3月7日

県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業で、反対地権者らでつくる「石木ダム建設絶対反対同盟」と関係自治体との意見交換会が6日、同町内であった。県が事前に有識者の参加を認め、反対派が求め続けてきた「公開討論会」が初めて実現した形だが、治水、利水両面で双方の主張は平行線をたどった。

意見交換会は、昨年末から県などが実施している再検証作業の一環。絶対反対同盟は地権者約40人と、河川工学が専門の今本博健・京都大名誉教授ら有識者5人が参加。町内外から約150人が傍聴に訪れた。

治水面では、石木ダム建設に伴う河川整備計画で「24時間雨量400ミリに達する100年に1度の大雨」を想定している点について、有識者は「設定が過大」と指摘。「実績雨量や流量と照らし、現実的な数値で設定し直せばダムは不要」と見直しを求めた。

これに対し、県は1948年に佐世保市で24時間に400ミリ以上の降雨があったことや、川棚川下流域に住宅が密集している現状などから「妥当な設定」と反論。利水面でも、佐世保市の水需要予測や安定水源量などについて意見が交わることはなかった。

絶対反対同盟の岩下和雄さん(63)は「事業の矛盾点をいくら突いても県は認めない。公開討論会は何度も続ける必要がある」と話した。一方、桑原徹郎県土木部長は「専門家の多様な意見はあったが、ダム事業が必要不可欠という認識は変わらない」と述べた。

(後略)

・・・・・・・・・・・・引用終了

・・・・・・・・・・・・引用開始

議論6時間 平行線

朝日新聞長崎版 2011年3月7日

◆石木ダム 県と反対派の意見交換会

県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム計画の再検証をめぐり、県は6日、同町で、建設に反対する地権者らとの「意見交換会」を開いた。反対地権者ら約40人が「治水・利水どちらの面でもダムはいらない」と計画中止を迫ったのに対し、県側は「事業者としての考えはこれまで通り」と主張。議論は平行線のまま、約6時間にわたって続いた。(矢鳴秀樹)

県によると、意見交換会は石木ダム事業の再検証をしている「検討の場」で1月末、山口文夫・川棚町長が「反対住民の意見を聞く場を設けてほしい」と要請したことに応えて開催した。国の諮問機関・淀川水系流域委員会の元委員長で、ダム計画を「ダム偏重」と批判する今本博健京大名誉教授も参加した。

県側は1月の「検討の場」で明らかにしたコスト比較を改めて説明。ダム案だと今後見込まれる費用が79億円なのに対し、放水路案は232億円、堤防かさ上げ案では244億円だとし、「ダムのコストが最も安くなった」などと主張した。

建設反対の立場で参加した今本名誉教授は、1990年に川棚町などで床上・床下浸水約400戸を数えた水害を県などがダムの必要性の一つとしている点について「石木川にダムを造っても、その下流で他の支流からの流入などがあり、水害はまた起こる」と指摘。「大阪府の橋下徹知事は100年に一度としてきた治水安全度を見直した」と述べ、ダム計画の撤回を求めた。

利水面から佐世保市が必要としている4万トンの新規水需要についても議論は平行線をたどった。反対派は「人口が減る中、水需要は減っているのが実態。しっかり漏水対策をすればダムは必要ない」と指摘したが、佐世保市側は「工業団地造成や今後の観光事業展開などで水需要は増える。予測は妥当だ」と反論、一致点は見いだせなかった。

午後2時から始まった意見交換会は、終了予定の同5時を過ぎても延々と続いた。石木ダム建設絶対反対同盟の岩下和雄世話人は閉会後、「計画を白紙撤回するまで戦う」と改めて表明した。

(後略)

・・・・・・・・・・・・引用終了
[PR]
# by suigenren | 2011-03-07 00:00 | 石木ダム

中止の千葉県営「大喜多ダム」は3年前から中止方針(水源連)

千葉県の補助ダム「大喜多ダム」の中止が決定したという記事をお送りします。ただし、このダムは3年前に中止する方針になっていたダムです。

以下、報道記事を一部引用します。全文は新聞社のホームページでご覧ください。

・・・・・・・・・・・・引用開始

大多喜ダム建設事業 正式に中止決定

東京新聞 千葉版 2011年3月5日

二〇〇七年に休止していた大多喜町の大多喜ダム建設事業について、県は四日、地権者らとの合意が得られたとして正式に中止を決め、国に報告したと発表した。

大多喜ダムは治水と利水を目的に、大多喜町など五市三町の広域水道企業団と県が一九九一年、夷隅川上流の沢山川で事業に着手した。だが、水需要の停滞などから同企業団は〇七年五月に撤退し、事業はストップ。〇八年三月には県も中止する方針を示していた。

(中略)

事業ではこれまでに用地約五十五ヘクタールのうち、約五十二ヘクタールの買収などが進んでいたが、ダムの本体工事には着手していなかった。総事業費約百四十五億円のうち約六十七億三千万円が支出され、うち八分の三を県が、八分の一を同企業団が、残りを国が支出した。

ダムは本年度に完成する予定だったが、同事業は国土交通省が〇九年に見直し対象とした全国八十九ダム事業の一つに挙がっていた。

・・・・・・・・・・・・引用終了
[PR]
# by suigenren | 2011-03-05 00:00 | その他のダム


国土交通省が進める「ダム見直し」について、市民が監視するためのサイトです。水源開発問題全国連絡会(水源連)が運営しています。


by suigenren

プロフィールを見る
画像一覧

検索

カテゴリ

本サイトについて
インフォメーション
水源連について
提言・要望
調査・報告
国土交通省資料
報道記事
八ッ場ダム
新内海ダム
最上小国川ダム
石木ダム
路木ダム
成瀬ダム
南摩ダム
太田川ダム
辰巳ダム
木曽三川のダム
北海道のダム
関西のダム
吉野川可動堰
川辺川ダム
山鳥坂ダム
設楽ダム
浅川ダム
砂防ダム
その他のダム
リンク

以前の記事

2011年 05月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 01月

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧